気づいたらヨリミチ。

人生、寄り道してなんぼ

翻訳業をはじめて1年。ブログ開設への想い。

本業の合間、たとえば夜とか休日のちょっとした時間に、

翻訳はじめ、いくつかフリー契約のもと、執筆業に励んでいます。

 

翻訳業については、今月でちょうど1年。

この仕事をしてる中で、大好きな英語に触れられ、物を書くことの楽しさを感じる一方で、自分の想いを形に残せないもどかしさを強く感じます。

その反面、自分が翻訳することで、自分にはとうてい書けない世界の素晴らしい文章を、日本の方へ広められるという一面もあります。

 

「文章で伝える」という同じ目的がありながら、翻訳とライターって実際のところ全然ちがう。

ウェブを通して個人が発信できる環境が整っているいま、

 本当になんの規制もなしの自己表現の場として、このブログをはじめました。

 

今回はこのブログを始めるまでの経緯と、想いについて。

 

副業としてはじめた翻訳ライターのきっかけ

物書きとして活動する直接のきっかけは、仏系出版社で働いていた友人の紹介で、

翻訳をお願いできないかと頼まれ、書類(CV)を送り、選考を受けたことにはじまります。

ざっと英文を確認したところ、旅行系のウェブ翻訳案件が多く(紙媒体もあり)、複雑なテーマでも専門的内容でもないため、好奇心ではじめました。

もともと読書は大好きだし、文章を書くこと自体も昔から好きな作業でした。

この他、今はホテルや企業のパンフレット翻訳など、承ったりしています。

 

海外生活特有(?)ですが、人づてで思いもよらぬ出来事に遭遇することがあります。

まさに今回も、プロではないけれどわたしに話が来たのは何の巡りあわせ!?という感じです。

既存の英文の翻訳ではありますが、自分の文章がウェブや誌面上に形になって表れたときの嬉しさは、1年経った今でも毎回身に染みて感じます。

 

翻訳業のやりがいともどかしさ

英語を日本語の文章になおすという作業は、英語を理解し会話する以上に難しい。

頭ではわかっているのだけれど、これってどうやって日本語で表現したらいいのか、

どういう言い回しが一番しっくり来るのか、毎日毎日頭を悩ませています。

日本語の語彙が少なければ、なんだか似たような表現ばかりに。

著者が何を一番伝えたいのか、この文章の胆はどこなのか…

彼らが一番伝えたいことを、翻訳したわたしが消してしまってはいけません。

これが本当にプレッシャー。

さらにわたしだったらこの情報を入れたい、この意見もあるけれど、これもあるよね…みたいな自分の意見は封じ込めます。

あくまで、これは著者の作品であり、わたしの作品ではありません。

これまた本当にストレス。

あくまで仕事のため、好きな文章だけ翻訳していればいいってもんでもありません。

一文一文ではなく、翻訳しひとつの作品とするまでが仕事です。

 

その反面、英語でしかない文章を日本人に向けて発信できるというのは、

やりがいがある作業でもあります。

英語がわかるというのは、翻訳を通していない分、世界中に溢れている英語の素晴らしいものに、いち早く気づけるということです。

 世界で真っ先に出回るような文献など、英語のものが多いです。

 

それでもやっぱり、わたしは自分がよいと思ったこと、伝えたいことを、自分目線で伝えてみたい。と気づき、同時進行でライター活動もはじめました。

 

やりたくてはじめたライター活動!…だけど

読書感想文や、大学時代のレポートや卒論など、文章を書くことの機会は少なくありませんでしたが、自分で「伝える文章」を書くってこれがまた楽しいけれど難しい。

 

テーマやターゲットに加え、見出しも3,4こある程度決めてから取材や執筆にとりかかるわけですが、そもそも見出しを決めることも、決めた見出しから最初の一文を書き始めることも、悩んで悩んで悩みまくる。

この作業自体、翻訳とはまったく異なることに、ライター始めるまで気づきませんでした。

わたしのようなひよっこライターの記事1本あたりの収益なんて雀の涙程度ですが、今でも記事1本の執筆(2000字程度)に何日もかかります。

 

自分で書く仕事をはじめてから、ブログをはじめ書籍など、作品を日常的に書き上げるひとの根気と体力を実感。

翻訳業も、これだけ著者が悩みぬいて、考え抜いた文章なのだから、やっぱり本当に、伝えたいことを忠実に、しっかりと伝えなければならない…と、またさらにプレッシャーとなったわけですが、翻訳業を振り返るいい機会でした。

 

ライターでの気づきがブログ開設へ

ライターとして活動しはじめ、一番の刺激となっているのが、

普段の生活の中でもなにか面白いこと、普段と違ったことないかな、と探すくせがついたこと。なんだそんなこと、というくらい小さいのですが、意外と大きいのです。

毎日会っているひとが髪色を変えても気づかなかったりしますよね。

本当に、普段から意識しないと人間ほとんど気づきません。

 

翻訳業とは違い、ライターは自らテーマを探し、編集し、執筆していく。

結局は自ら動かなければ何も始まらない仕事なため、あ、なんかいいかも、と思ったら書き残したり、写真に収めたりするくせがつきました。書いて伝えなきゃ、と。

毎日の変わらない生活に、意外と面白いこと、目が惹かれること、あるんですよね。

 

このブログのテーマは「気づき」

そんな日々のなかで、見つけたわたしの「気づき」

それを仕事として発信するよりも、もっと気軽にもっと楽しく共有したく、このブログを開設するに至りました。

 

ただの会社員ではありますが、せっかく頂いたたくさんの物書きの機会と海外在住という環境。

たっくさんの気づきを持ち帰らなきゃもったいない。

 

つたない文章で恐縮ですが、精一杯伝えられたら幸いです。

それでは、おやすみなさい。